初めてのギター~上達までの苦悶と喜び~

わたしが初めてギターに挑戦したのは十代半ばの頃でした。
父親から貰ったアコースティックギターを手に取って教科書を見ながら練習していました。まずCコード(ドの音)を出してみようと奮闘したのですが中々うまくいきませんでした。

原因を探ると爪が伸びていたことに気がつきました。爪がネックと呼ばれる場所に当たると弦をうまく押さえることができません。
ですから爪を深爪くらいに切って痛みと戦いながら弦を抑えました。

Cコードは厳密に説明するとドミソの三音で構成されています。
ですから3本の弦を一度に押さえる必要があるわけです。1本ずつ引いて音が響いていればしっかり押さえられていることになります。

C、D、E、と順番にコードを練習していくのですが弾けたと思ったコードがまた弾けなくなると苛立ちを覚えたり落胆したりもしました。しかしそうした日々を数日繰り返すと指がしっかり動くようになっており努力の成果を実感することができました。

結論からするとギターとは「痛みを伴う楽器」です。最初の頃は
誰もが楽しくなかったというほどに練習が大変なのです。硬い線のようなものを柔らかい指でグッと押さえるわけですから当然ですね。

特に多くの人が挫折するFコードは大変でした。バレーと呼ばれる技法で人差し指を折り曲げて全ての弦の押さえなければなりません。人差し指には弦の跡が食い込んで残ります。ここまでだけを見るとギターの練習は苦痛だけを感じるように思えますね。

それでもコードが弾けるようになると大抵の曲を弾くことが可能になるんです。私が最初に引いた曲は「大きな古時計」でした。
簡単な曲なのですが弾けたときの感動は計り知れません。とにかく嬉しくて泣けてくるのです。

これからギターを練習される方がいるならこれだけは言いたいです。「ギターは最初の数日間痛みに耐えて頑張れば必ず弾けるようになる」という点です。

この記事が誰かのためになれば幸いですね。

 

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